コラム

紅葉に 金色のポスト 見つけました

だいぶ肌寒くなり、都内でも紅葉、特に銀杏(イチョウ)の黄色がとても美しい季節になりました。

そんな色を愛でるお散歩中に見つけた「金色のポスト」

よく見ると前面のパネルには、TOKYO2020のロゴ、そして、柔道の阿部一二三選手のお名前があります。


実はこちら、TOKYO2020オリンピック、パラリンピックのゴールドメダリストの功績をたたえる記念ポストでした。
パネルに名前のある選手にゆかりのある場所に設置され、点字をつけユニバーサルデザインにしたそうです。

日本のポストは、明治4年に郵便が開業されて以降、木製→黒の杉製→赤の鉄製、角型→丸型→角型、と色や形を変えながら現在に至っています。

画像は郵政博物館のHPよりお借りしました

では、なぜ日本のポストの色は赤なのでしょう?

当時の街頭は今のように明るくなく、黒いポストは夜に見えにくかったため、他の用途と間違える人も多かったようです。そこで、目立つ色にしようと、英国で使われていた赤色を採用したのだとか。
(形は、主に郵便の普及による区分の効率化、利用者の利便性のために変えられているようです。)

そこに新たにゴールドが加わった「ゴールドポストプロジェクト」、現在では日本全国79ヶ所に設置されているとのことです。

ゴールドメダリストと縁のある、あなたの街にもあるかもしれません。

今実施されている「全国旅行支援」を利用して国内旅行に出かけられる方も多いと聞きます。

お住いの場所だけでなく、旅先での楽しみの一つとして探してみてはいかがでしょうか。

画像は郵政博物館のHPよりお借りしました

*番外編:こちらの青いポストは、右が昭和4年に施行された航空郵便制度により、航空郵便専用ポストとして東京、大阪、福岡にのみ設置されていたポスト、左が昭和40年に速達郵便物の大型化に伴って設置された、速達専用の大型ポストです。今では見かけないですが、ポストの歴史を感じました。